2016年申年!平成28年の幕開けです!今年は穏やかな天候にも恵まれ、初日の出を拝まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昨年の医療界の最も大きな出来事といえば
北里大学の大村智名誉教授のノーベル生理学・医学賞受賞です!実は10年前、当院でも苦慮していた疥癬対策に先生が創製された「イベルメクチン」が保険で使用可能となり、早速投与したところ瞬く間に疥癬患者がいなくなり、疥癬の撲滅宣言をすることが出来ました。大村先生が発見した薬を使っていたのだと知った時はとても興奮し患者さんだけではなく、私たち医療者も苦しみから救ってくれた事、ノーベル賞受賞者の恩恵を受けていた事に感動しました。大村先生は「北里柴三郎の教えから、科学者というのはとにかく人のために働かなければならない。常に人の役に立つことを考えてきた」と話されています。医師として、私には大変耳の痛い言葉でした。今年はこの言葉を忘れずに初心に帰って日々の診療を行っていきたいと思っております。
さて、今年の医療界は
超高齢化に対してより具体的な地域医療構想として、医療と介護の一体化、また入院から在宅療養への促進が検討されています。身体合併症を有する認知症患者の診療を行う松岡病院として、地域へ確かな医療情報を発信していきたいと思います。
診る思いやり、看る気配り こころの息づく病院
精神疾患と身体合併症を抱える患者さんのために働くこと
精神疾患と身体合併症を抱える患者さんの役に立つことを考えること
松岡病院では患者さんご家族、地域の皆さんをよく診て、よく聴いて、ゆっくりお話をさせて頂きながらともに歩んでまいります。今年もどうぞよろしくお願い致します。 (理事長が申の年男です!きっと縁起の良い年になりますよ (。◠‿◠。) )