今年の花粉は例年より少し多いようですよ (^▽^;)
インフルエンザ治療がようやくピークを越えたと思った途端に鼻がムズムズ!春の訪れとともに花粉がやってきます。今月は花粉対策です。さぁ、対策は抜かりなく!
2019年の花粉飛散予測は?
日本気象協会より発表された花粉飛散予測です。昨年夏の猛暑のため例年より多いと予測されています。今年はスギ花粉が多くヒノキ花粉は前シーズンほどではないようです。
基本の花粉対策
- 外出時のマスク、めがね着用
- 悲惨が多い日の外出はできるだけ避ける
- 帰宅時は花粉をよく払い、うがい、洗顔、鼻洗(鼻をかむより有効)する
- 花粉が付きやすい衣類は避ける
- 洗濯の外干しは避ける
- こまめに掃除をする
花粉症の薬物療法
一般的には、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、抗プロスタグランジンD2薬、トロンボキサンA2薬、血管収縮薬のほか、サイトカイン阻害薬、ケミカルメディエ-タ-遊離抑制薬、ステロイド薬などがあります。それぞれの症状や、程度によって吸入、点鼻、点眼、内服が選択されます。治療は花粉が飛び始める時の症状が軽い時期に開始すると(初期療法)症状軽減の可能性があります。早め早めの対策が大事です。
花粉症の薬物療法の最前線
一般的な花粉症の薬物療法は対症療法としての症状に緩和が目的です。今、花粉症がおこすアレルギー反応を起こさなくしていこうという根本治療が進められています。
アレルゲン免疫療法
根本治療として現在、皮下免疫療法、舌下免疫療法があり、専門施設で行われています。スギ花粉症の免疫療法は6月から12月に行われ、花粉飛散期には開始できません。皮下注射で行うのが皮下免疫療法、舌の下に薬を滴下するのが舌下免疫療法です。舌下免疫療法は通院や注射から解放される新しい治療法ですが、専門施設で血液検査を行い最低2年間の継続治療が必要です。口腔内にアレルギー反応が起こる可能性もありますので自分自身の正確な理解と症状に迅速に対応できる専門施設の治療が必要になります。
現在、スギの花粉症のみしか適応がありませんが、ダニ用の適応も開始予定となっています。2割の人には効果が期待されないと報告されていますが、対処療法、マスクや掃除等での回避でも症状が重い人は根本治療の話を聞いてみては如何でしょうか?
レーザー治療
花粉飛散の1ヶ月前に有効な治療としてレーザー治療があります。鼻粘膜をレーザー照射しますので鼻汁、鼻閉の症状があり、かさぶたを経て鼻症状が落ち着きます。
人には免疫反応という身を守る大事な防御反応がありますが、反面反応が強すぎると諸刃の剣となります。毎年の花粉に悩まされる方は早めの対策を行い身を守り、さわやかな春を迎えて頂きたいと思います。専門施設はご紹介しますのでご相談ください。