風薫る季節!エネルギー溢れる5月になりました。私の一番好きな候でもあります。思いっきり背伸びをして新緑を満喫したいのに、肩が、、、腕が上がらない、、、なんてもやもやの時を過ごしていませんか?平成28年国民生活基礎調査の概要(厚生労働省)によると自覚症状の訴えは、女性では「肩こり」が最も多く、男性では「腰痛」の次に「肩こり」が多いという報告になりました。さぁ今月は多くの人が抱えている肩こりとの上手な付き合い方についてお話をしてみましょう!
肩こりとは?
肩まわりの筋肉である主に僧帽筋を中心とした肩甲帯筋群のうっ血、浮腫により生じたこり、はり、こわばり、重圧感、痛みです。いわゆる肩がつらい!という状態です。
原因は?
人が二本足で重たい頭を支えて歩くようになってから肩こりが生まれたといわれていますが、体格説、猫背説、緊張型説、意識説と4つの原因があります。多くの人はさまざまな要因が重複して肩こりを生じています。具体的な原因疾患として、
・首や肩の骨や筋肉に原因がある病気
椎間板ヘルニアや頚椎症、肩関節周囲炎(四十肩五十肩といわれるものです)
胸郭出口症候群などがあります。
・高血圧や肺の病気
・眼精疲労など目の病気
・顎や耳鼻科に関連する病気
・更年期障害などホルモンの病気
・心理的なストレスによるもの
病気そのものがストレスであり、ストレスがかかると病気になります。たかが肩こり、されど肩こり、原因を見つけて解消に舵を切りましょう!
危険な肩こりとは?
・手にしびれや麻痺がある
・徐々に症状がひどくなる
・息切れやめまい、胸痛などを伴う
これらの症状がある時は首や肩の神経や血管の障害や、心疾患や内蔵疾患の可能性もあります。すぐに受診しましょう!
治療は?
危険な肩こりはもちろん、原因がはっきりしたものに対しては原因疾患の治療が必要です。それ以外の慢性的な肩こりについては対症療法を続けることになります。さぁ!体を動かしましょう!
・姿勢を正しましょう!
・ストレッチをしましょう!背伸びをして肩を回すだけで肩こり解消され、
筋肉がつきこりにくい肩になります。
・ぬるめのシャワーや温湿布などで、肩を温めましょう!
・痛みが強い時は外用薬や内服薬治療を行います。ご相談ください。
診察で病院内を動き回っている時は全く感じないのですがパソコンの前での作業が多くなると途端にず~んと肩が重くなります。そんな時は時間を決めて背伸びをするだけで少し楽になります。皆さんにあったストレッチで肩こりを軽くして気持ちの良い季節を満喫しましょう!