病院の桜も見事!今年度は華やいだスタートになりそうです。さて、そんなウキウキの春の日にもなんだか頭痛が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?今月は皆さんを悩ませる頭痛についてお話してみましょう。
頭痛の原因
頭痛にはすぐに病院に行った方がいい危険な頭痛とさまざまな原因による急性、慢性頭痛があります。
危険な頭痛とは?
今までにない頭痛、突然の激しい頭痛、痛みが強くなっていく頭痛、発熱を伴う頭痛、手足のしび れやけいれんを伴う頭痛、意識がもうろうとなる頭痛
脳出血やくも膜下出血、脳炎など脳の病気で急激に発症する頭痛です。生命の危険がありますのですぐに受診しましょう!緑内障という目の病気でも眼痛だけではなく強い頭痛が起こることがあります。受診の際には緑内障で治療している方は必ず医師に伝えましょう。
慢性頭痛とは?
明らかな原因となる病気はないが繰り返し起こる頭痛です。いわゆる頭痛持ちと言われる方になります。タイプには片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛があります。
片頭痛とは?
こめかみあたりから脈を打つようにズキンズキンと痛む頭痛です。痛みは月1~2度多きときは週単位でおこり数時間から3日程度続きます。体を動かすと増悪し、吐き気を伴うこともあります。頭痛の前兆として目の前にチカチカとした光や一部が見えなくなるような(閃輝暗点)が出ることもあります。誘因の除去や生活習慣の改善、炎症を抑える薬など治療が必要となりますのでかかりつけ医に相談しましょう。
緊張型頭痛とは?
無理な姿勢や過度な緊張、ストレスなどが重なっておこる頭痛で慢性頭痛の中で最も多い頭痛です。頭の周りを締め付けられ、肩や首の強いこり、めまい、ふらつきなどを伴うことがありますが、動きや、温めることで痛みが楽になります。筋肉の緊張で血流が悪くなり痛みを生じたり、精神的ストレス により痛みのコントロール機能が悪くなり頭痛がおこります。
治療はウォーキングやストレッチで体を動かすこと、ストレス解消が第一です。鎮痛剤等を服用しすぎないようにしましょう。
群発性頭痛とは?
ある期間に集中して頭部の片側に耐え難い頭痛が起こります。一度起こると毎日1~2か月程度続きます。頭痛のない期間はすっかり落ち着いていますので、頭痛の期間を群発期と呼んでいます。原因は明らかではないのですが、飲酒や喫煙、気圧の変化などが誘因にあげられています。治療は薬物療法や酸素吸入法が必要です。かかりつけ医に相談しましょう。
このほかにも風邪の時の頭痛や、飲酒後の頭痛など、たかが頭痛、されど頭痛、訴えが最も多いのも頭痛です。頭痛持ちの方は原因や種類のチェックをしてみましょう!