平成２９年もあっという間でした。気候の安定しない一年間という印象があるのですが、終わり良ければすべて良し！今年の師走を健やかにきっちり締めて納得の一年間に決めていきましょう。そこで、今月は「あなたはぐっすり眠れていますか？」サンタさんから素敵なプレゼントを頂けるような良質な睡眠についてお話ししてみましょう。
朝はスッキリ目覚めていますか？睡眠は質が大事です！
睡眠には深さのリズム変化があります。一般に夢を見ていると言われる眼球運動のあるレム睡眠と安らかな眠りのノンレム睡眠が一晩に約９０分周期で４〜５回繰り返されます。深いノンレム睡眠に入ると脳はしっかり休むことができ、朝の目覚めがよくなります。睡眠（時間）の量よりも質が大事です。多少短くてもしっかり深い睡眠が取れれば、翌日は体調良好に過ごす事が出来るのです。
朝が起き辛い方、昼間がいつも眠い方、いびきはありますか？
いびきは空気の通り道である「上気道」が狭くなり呼吸をしたときに粘膜が振動して出る音です。狭くなる原因は寝る時の姿勢やその日の体調なども関与しますし、首が太い、顎が小さい、扁桃腺が大きい、肥満があるなどの人にはいびきが起きやすくなります。また、いびきの前後に軌道を閉塞してしまう無呼吸（１０秒以上の呼吸停止）はとても危険です！深い眠りができず、寝ていても実は脳は徹夜に似た状態になり朝がつらく、昼間の眠気が強くなって体調不良となります。ノンレム睡眠がなく、とてもすっきりの朝は迎えられません。
睡眠時無呼吸症候群と危険な病気
無呼吸が１時間に５回以上あると睡眠時無呼吸症候群と診断します。重症の人は１分以上も呼吸が止まっていることもあり、脳梗塞、心筋梗塞、不整脈の原因となります。また、血糖値も上昇しやすくなります。無呼吸がさまざまな病気を起こしていくのです。無呼吸症候群の診断は体中にセンサーを付けて一晩寝てもらい無呼吸の時間、回数を測定します。
睡眠時無呼吸症候群の治療
肥満の方にはまずダイエットです！体重が１０％減少すると無呼吸は２６％改善したと報告があります。重症の方にはマウスピースを装着して気道狭窄を予防したり、シーパップという酸素療法を行います。無呼吸の改善によって夜間の良質な睡眠を得ることができ、危険な病気の予防対策となるのです。
皆さんにとって今年はいかがでしたか？
聖夜にぐっすりおやすみになり、気持ちの良い目覚めの朝にサンタさんからの素敵なプレゼントを受け取られますように。
（素敵なプレゼントって？そう。すっきり目覚めた健康な朝ですよ！）
Ｍｅｒｒｙ Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ！
