松岡病院

佐賀県鳥栖市西新町。精神科救急、内科救急指定。認知症専門病院。佐賀県物忘れ相談ネットワーク登録病院。

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新着情報

くれないかい1月(新年明けましておめでとうございます。)更新しました。

   令和4年の幕開けです。今年は健やかな年を迎えられたでしょうか。2年間我慢していた帰省や旅行は叶われたでしょうか?落ち着きつつあった感染症も年末にきて変異株の出現にまだまだ予断を許さない状況下での年明けとなりました。

   この2年間で私たちの生活様式も一変しましたが確実にワクチンや新薬の開発は進行しています。緊急承認制度で新薬が迅速に使用できるようになりました。第5波の経験を生かして医療機関での治療体制の整備も進められています。医療だけでなく衣食住のあり方も感染対策を前提とした新しい知恵が生まれ少しずつ経済活動も動き始めています。そこで年頭に当たりざっと新型コロナウイルス感染症を振り返り、これからのWithコロナの付き合い方について少し考えてみたいと思います。

 

NHKまとめによる2年間の国内の感染者数の推移です。

   日本における新型コロナウイルス感染症は、2020年1月16日に中国武漢から帰国した男性感染者の確認から始まりました。2月5日にはダイアモンド・プリンセス号の乗客10人から感染者が判明しました。下船できず隔離された乗客や当時の手探りの感染対策の現場は今でも強い印象が残っています。その後国内の感染者は徐々に増加し2020年4月頃第1波、8月頃第2波、12月には変異種が出現し2021年1月頃第3波、3月頃第4波、オリンピックが開催された8月以降最大の感染者を認める第5波の到来となりました。第5波は最も長い緊急事態宣言下で医療現場の混乱はもちろん、経済的にも大きな打撃を受けました。政府は首都圏を中心に4回の緊急事態宣言を発令。三密を避けた新しい生活様式を余儀なくされました。リモート生活の日々はすべての世代に心身ともにストレスとなりました。

しかしながらパンデミックから1年後にはワクチンが開発され紆余曲折はあったものの約8割の国民に2回のワクチン接種が完了。変異株に対しては3回目の接種が始まっています。抗ウイルス薬もすでに経口薬が承認され現場での治療が開始されています。何よりも三密と手洗い・マスクを遵守した国民の高い危機管理意識にて2021年10月頃より他国に比して日本での感染者数は低い水準で推移しています。

 全国では感染対策に気をつけながらも2年間の巣ごもり生活のために年末年始の各地の人出は多くなっており1月中旬以降に感染者の増加はやむをえないと予測されます。

 2年前、感染症専門家たちはコロナ収束まで4〜5年はかかるだろうと推測していました。当初はそんなに長くなるはずはないと思っていましたが3年目に突入しています。それでも100年前のスペイン風邪とはことなり人類の闘い方も進歩しています。グローバル化ゆえの蔓延は避けられませんが医療の進歩、情報の共有化と有効活用、新しい暮らしへの適応能力は非常に高いと思います。

 Withコロナの付き合い方として密を基本に生活の場ではタッチレスが進んでいます。コミュニケーションの場では五感としての触覚はタブーとなっています。非常に安心な一方寄り添い方など戸惑いも感じます。それでも間違いなく今年はさらなる知恵が生まれ安心安全な暮らしを守りながらさらに絆が強くなるような年になると期待しています。

  

   令和4年、みなさまが健やかでありますよう松岡病院では健康管理のお手伝いをさせていただきます。今年も何卒よろしくお願いいたします。

 

  2022/01/05   matsuoka