紅葉が色づき始めました。巣篭もり生活の日々でしたがようやく日本中の緊急事態宣言が解除されました。この機会に紅葉見物に出かけてみてはいかがでしょうか?もちろん感染対策は万全にして心身ともにリフレッシュしましょう!冬に向けてご自身の免疫力を上げてください。
今季のインフルエンザワクチン接種が始まりました。昨季はコロナ禍で感染対策が徹底された結果インフルエンザの流行はありませんでした。今季はどうでしょうか?新型コロナウイルス感染症の第6波も心配ですが、昨年心配されたインフルエンザのダブル流行も心配です。今月はインフルエンザ感染症予防対策についてお話ししましょう。
今季のインフルエンザの流行
昨年の冬は心配されたインフルエンザの流行は見られませんでした。これは手洗い、マスク着用、三密による感染対策が世界中で行われていた効果であると考えられています。猛威を奮っている新型コロナウイルスとのウイルス干渉が起こった可能性もあるようです。今季はどうでしょうか?日本感染症学会は今季のインフルエンザは大流行の恐れがあると指摘しています。昨年のインフルエンザ罹患者が激減したために社会全体のインフルエンザに対する免疫が形成されていないために今季は罹患しやすいと考えられインフルエンザワクチンの積極的な接種を呼びかけています。
今季のインフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンはA型株2種類、B型株2種類の4株を有しています。今季のワクチンはA型株(H1N1,H3N2)B型株(山形系統、ビクトリア系統)が選定されています。流行するであろう株を予想して選定されています。13歳以上は原則1回接種になります。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種時期
インフルエンザワクチンは毎年インフルエンザが流行する1〜2月頃に対してワクチン効果を考慮し10月末までに接種を推奨しています。厚生労働省より今季は供給が遅れていますが12月までに希望する方には実施できると発表されています。
新型コロナワクチンをまだ接種していない方は新型コロナワクチンを優先してください。インフルエンザワクチンとは2週間あけて接種を行ってください。3回目の新型コロナワクチンは具体的には接種時期が未定ですので、2回接種済の方は年内にインフルエンザワクチン接種を終えられますようお願いいたします。
ワクチン接種が勧められる人
新型コロナウイルス感染症でも推奨されているように合併症が起こるリスクの高い人にはワクチン接種が推奨されています。
インフルエンザワクチン接種が勧められる人
- 6ヶ月以上5歳未満
- 65歳以上
- 慢性呼吸器疾患
- 心血管疾患
- 慢性腎・肝・血液・代謝疾患
- 免疫抑制状態
- 妊婦
- 長期療養施設の入所者
- 著しい肥満
- アスピリンの長期投与を受けている者
2021年の夏、新型コロナウイルスは変異を続け日本に最も大きな第5波を押し寄せ続けました。ワクチン接種に出遅れた日本でしたが紆余曲折を経て、10月末時点での国内のワクチン接種率は7割を完了し、世界でも上位に上がってきています。しかしパンデミックを鎮火させるには一国だけではなく世界中にワクチンが行き渡ることが不可欠です。また自粛を緩めたロシアや英国の感染拡大にも注視が必要です。止まった経済を回復するために大規模な実証実験が始まっていますが、賢く慎重に進めていくべきでしょう。コロナ対策を続けながら、かつインフルエンザ予防にも抜かりなく、この冬を乗り切っていきましょう!