梅も満開になり春はすべての皆さんに平等に訪れています。ようやく第三波を乗り越えて、人間はワクチンを武器にコロナの本丸に立ち向かう準備ができました。夏までにワクチン接種を希望する皆さんに行き渡り、今年は花火大会?運動会?できれば芸術の秋を静かに過ごせますようにと願うばかりです。
今月はワクチン接種報告をする予定でしたが、私たち医療者の具体的な接種日時は3月末の予定です。そこで厚労省のホームページと先行接種を受けた医療者の体験をもとに現時点で把握しているワクチン接種についてお話ししましょう。
3月3日現在の新型コロナワクチンの接種実績と副反応
3月3日現在の新型コロナワクチンは先行接種の医療従事者に370,303回終わっています。副反応疑いとして報告されたのは2件。詳細は厚労省HPをご覧ください。
ワクチン接種費用と回数、接種方法、および自治体の準備状況
外国人も含め、接種の対象となるすべての住民に全額公費で接種を行う見込みで費用負担はないようにする予定です。(首相官邸H P)
接種は肩の筋肉内(三角筋)に0.3ml注射します。(筋注)一人当たり合計2回、ファイザー製ワクチンは21日間、モデルナ製ワクチンは28日間空けて2回目を接種します。先行接種の医療従事者が2回目を終了後に私たち医療者、そして高齢者へのワクチン接種が4月12日より予定されています。現時点では接種場所は各自治体で決定し住民にワクチンのクーポン券が郵送される予定です。国民すべての接種状況を把握するために住民票等本人確認のための書類が必要となっています。
ワクチン接種の際に予定されている流れ
1.受付 ➡ 配布されたクーポン券、本人確認書類が必要。
2.予診票の記入・体温測定
3.医師による問診 ➡ かなりの時間を要しているようです。
4.ワクチン接種
5.接種済証明書の発行 ➡ 2回目接種に必要です。
6.経過観察(15~30分) ➡ 広い場所の確保が必要になります。
先行接種した医療者の評価および感想は?
副反応は局所の疼痛や腫脹、発熱など通常範囲内であり、1週間以内に自然軽快する。初めてのワクチンであり未知の要素があるが、打たないリスクと受けるリスクを考慮しても高い効果があるワクチンと判断して接種した。
私個人は予定通りに接種を行います。しかし接種は強制するものではありません。ただし、TV、マスコミ等の報道ではなく、専門誌や、専門機関のHPでの情報をしっかり見て、かかりつけ医のある方は医師に相談し判断してください。来月は接種を受けた体験談と報告されている副反応等についてご報告できればと思います。