コロナ対策も熱中症対策も、ひと工夫しましょう!
今年の梅雨が明けると昨年同様の酷暑の夏の到来です。新型コロナウイルス感染症予防対策のためにマスク着用は日常になりました。しかし、この暑さ!蒸し暑さも相まってマスク着用のために熱中症になってしまった人が出ています。マスクとの付き合い方にはひと工夫が必要です。さて、今月はコロナ対策にも、熱中症対策にも安全なマスク着用について考えてみましょう。
マスク着用の意義は?
マスク着用に関してはパンデミック前は賛否両論がありましたが、現在新型コロナウイルス感染症の防止対策として国もWHOも外出時のマスク着用を推奨しています。6月6日にWHOは「新型コロナウイルス感染後のまだ症状が出ていない潜伏期間中にも感染性があること」がわかり「マスク着用は発症前の人から感染するリスクを減らせる」利点があり、広範なマスク着用と、布マスクは異なる材質で最低3層の構造が望ましく、正しく作成すれば問題はないとマスク重視のスタンスをとっています。また、流行地では60歳以上や持病がある人は医療用マスクの着用を勧告しています。
ここで押さえておきたいポイントは「マスクは自分がかからないためにではなく、他人に感染させないために!無症候の感染者から感染拡大しないために!」マスク着用が重要だということです。自分への確かな感染予防対策は、「ソーシャルディスタンス」と「こまめな手洗い」です。
熱中症にならない夏場のマスク着用の仕方は?
環境省と厚生労働省から「令和2年度の熱中症予防行動」が出ています。
新しい生活様式におけるポイントとして
- 暑さを避けましょう!
- 適宜マスクをはずしましょう!
- こまめに水分補給をしましょう!
- 日頃から健康管理をしましょう!
- 暑さに備えた体作りをしましょう!
2の適宜マスクをはずしましょう!に関しては、気温・湿度の高い中でのマスク着用は要注意として、屋外で十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合はマスクを外すこと、負荷のかかる作業や運動中のマスクはリスクが高く、周囲との距離を十分に取った上で、マスクをはずして作業や休憩をするように推奨しています。熱中症を回避するために工夫してマスクの着脱を行いましょう!もちろん、高温注意報の中での運動はやめましょう!
マスク着用が必要な場所は?
ずばり!3密になる可能性があるところです!
医療機関、学校、公共交通機関、スーパー、コンビニなど人と人との距離が十分に取れない屋内や、今後開催されていく、イベント会場もマスク着用が必要です。一方、人通りが少ない街角や、公園、十分距離が保てる海や山などではマスクは外しても構いません。
これからコロナとの長い付き合いが始まります。コロナとの付き合い方の基本はこまめな手洗い、ソーシャルディスタンス、そして効果的なマスク着用です。基本対策を継続すれば徐々にコロナとの新しい付き合い方が見えてくると思います。基本対策を守りつつ、相手も自分自身も守っていきましょう。梅雨明けには日本の美しい景色を、美味しい空気を、心地よく堪能できる時間が少しでもみなさんに生まれている事を願っています。